形状と材質から見た化粧品容器の種類
化粧水や乳液、美容クリームなどの化粧品容器には様々な材質や形状、大きさがあります。
おしゃれなデザインが多く、一見デザイン性だけ重視して作られているように思われるかもしれませんが、実は化粧品の特性や使いやすさを考え合わせて容器が使われています。
化粧品容器の役割
まずは、化粧品容器の役割からお伝えします。
化粧品容器は、単に化粧品を中に詰めるためだけにあるのではありません。いくつかの役割があり、利便性や売り上げにも関わります。
化粧品の品質を保つ
化粧品容器が担う役割で一番重要なのは、化粧品の品質を保つことです。
一般的に、化粧品が手元に届き、さらに使い切るまでには時間がかかります。適した容器を使わないと、湿気や熱、光、衝撃など、様々な外的要因によって品質が低下しかねません。また、微生物や虫の発生、人の手による悪戯といった問題が起こる可能性も考えられます。
化粧品を劣化させないのはもちろん、様々なトラブルの発生を防ぐためにも、内容物の品質を保つ容器は大きな役割を果たします。
使用しやすくする
化粧品には毎日使うものも多いため、利便性が重要です。どれほど効果のある化粧品でも、蓋が開けにくかったり、自立せずにすぐに倒れたりする容器に入っていては、利用者がストレスを感じてしまいます。
そのため、利便性に優れた容器は顧客の満足度向上に繋がります。化粧品の種類や用途に合わせ、適切で使いやすいデザインを設計することが求められます。
デザイン性を高め魅力的な商品にする
容器は製品としての価値を高めることにも繋がります。デザイン性が優れていると、消費者の購買意欲を刺激するからです。
特に化粧品は、すぐに効果を実感できるものが多くありません。また、薬機法により表現方法も規制されています。
だからこそ、店頭に並んだ多くの商品の中から選ぶ際、デザインに優れた魅力的な容器の化粧品が有利となるのです。
化粧品容器の材質
器の材質といっても様々ありますが、大きく分けるとガラスとプラスチック樹脂です。それぞれ特徴が異なるため、化粧品に合わせて選択することが重要です。
ガラス製の特徴
ガラス製の容器は頑丈なので、外界からの刺激にあまり影響されません。容器そのものも変質することはないため、容器を変質させてしまうような薬品にはガラス製の容器が使用されています。また、ガラスは高級感が生まれやすいことから、デザイン性を高められるという特徴もあります。
ただし、重くて割れやすい材質でもありますので、うっかり落としてしまったら割れてしまい、中身も飛び散ってしまいます。化粧品の中でも、頻繁に使うものや持ち運ぶものには向いていません。また、製造コストが高くなりやすいという面もあります。
樹脂(プラスチック)製の特徴
『ポリプロピレン(PP)』、『ポリエチレン(PE)』や『ポリエチレンテレフタラート(PET)』と記載されているものが、樹脂(プラスチック)です。
『ポリプロピレン(PP)』、『ポリエチレン(PE)』や『ポリエチレンテレフタラート(PET)』の活用は他分野にわたり、食品や医薬品、その他日用品などの容器にもよく使用されています。化粧品に関しても、市場に流通している商品の多くがプラスチック樹脂を採用しています。
プラスチック樹脂の特徴としては、ガラスみたいな重さがなく、軽くて使いやすくなっている点です。処分も簡単なので、持ち運び用化粧品に向いています。
また、加工性に優れていることから、デザインの幅も非常に広いです。
化粧品容器の形状について
容器の形状も多種多様となっていますが、中に入れる化粧品によって使い分けされています。
ボトル容器
ボトルタイプは口の部分が狭く、細長い形状をした基本的な容器です。円柱型や四角柱型をしており、少ない面積で自立させることが可能です。
幅広く活用できる形状で、シャンプーや化粧水、乳液、美容液などに使われます。
商品例:「UNI BOTTLE(自社製造ボトル)」24φネジ対応 UHシリーズ、UNシリーズ等
PETのインジェクションブロー成型ボトルです。透明・白・ブラウンの3色で在庫対応しておりますので、短納期、小ロット出荷が可能です。
・24φネジ対応 UNシリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/24φネジ対応-unシリーズ/
チューブ容器
柔軟性のある胴部を押すことで、細い口から内容物を押し出せる容器です。断面は円状か卵形のものが多く、化粧品を適量出しやすいです。
クリームなどのペースト状になった粘度が高い化粧品に適しています。
商品例:「UNITUBE(海外製チューブ)」スクリューキャップチューブ、ワンタッチキャップチューブ等
幅広いサイズを展開している押し出しチューブです。
・スクリューキャップチューブ
https://www.uni-plas.jp/products/スクリューキャップチューブ/
・ワンタッチキャップチューブ
https://www.uni-plas.jp/products/ワンタッチキャップチューブ/
クリームジャー容器
クリームジャー容器は口の部分が広く、高さもありません。クリームやジェルなど、粘度の高い化粧品に適しており、衛生面を考慮してスパチュラを付ける商品も多いです。
商品例:「CRYSTALPLAS(海外製クリームジャー)」クリームジャーKOシリーズ、JAシリーズ等
高級感のある丸型クリームジャーです。
・クリームジャー KO シリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/クリームジャー-ko-シリーズ/
・クリームジャー JA シリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/クリームジャー-ja-シリーズ/
スプレー容器
容器内に入った液体を、ミスト状に噴霧できるタイプの容器です。使用する量をプッシュする回数で調整しやすいです。
化粧水やヘアオイル、メイクキープスプレーなどで活用されます。
商品例:「SUN DISPENSING(海外製自社在庫ディスペンサー)」24φネジ対応UMT-24-II・UMT-24-II-LL・UT-300 シリーズ等
様々な用途に対応可能なミニトリガースプレーです。
・24φネジ対応UMT-24-II・UMT-24-II-LL・UT-300 シリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/24φネジ対応-umt-24-ii・umt-24-ii-ll・ut-300-シリーズ/
ポンプ容器
ポンプ容器は、圧力を利用して内容物を出します。片手でさっと取り出せるというメリットがあり、泡状にできるものもあります。
シャンプーや化粧水、乳液、美容液など、幅広く利用することが可能です。
商品例:「UNITUBE(海外製チューブ)」33φネジ対応 KH・KYシリーズ等
インジェクションブロー成型ボトルです。シャンプー、コンディショナー(3.0cc~)ポンプ用のボトルです。
・33φネジ対応 KH・KYシリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/33φネジ対応-kh・kyシリーズ/
エアレス容器
容器内に空気が入らない構造をしている容器です。内容物を真空状態で保存できるため、酸化のリスクが高い化粧品に向いています。また、高級感が出やすいという特徴もあります。
粘度の高い美容液やクリームを入れるのに適しています。
商品例:「CRYSTALPLAS(海外製エアレス)」エアレス JHBシリーズ、JHSシリーズ等
シンプルな丸型のエアレスボトルです。
・エアレス JHB シリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/エアレス-jhb-シリーズ/
・エアレス JHS シリーズ
https://www.uni-plas.jp/products/エアレス-jhs-シリーズ/
塗布付き容器
ブラシやフロッキー、筆など、内容物を塗布するための形状がキャップについた容器です。
マスカラやネイルといった、細かな部分にのみ行うメイクアップ用品に適しています。
商品例:UMGシリーズ
コンパクトな塗布付き容器で、先端形状はブラシ・フロッキー・筆の3種類です。
・UMGシリーズ
https://www.uni-plas.jp/product_category/cosmetics_overseas/
中栓容器
出る量を調節できるよう、口元に入口の狭い中栓を付けた容器です。使用のたびに容器をひっくり返す必要がありますが、単純な構造なので製造コストを抑えやすいです。
化粧水や乳液、オイルなど、粘性の低い化粧品に向いています。
コンパクト容器
コンパクト容器は、開閉式のフタがついたケースです。内容物となる化粧品の他に、スポンジやブラシといった用具を入れられることが多いです。
化粧品の中でも、パウダーファンデーションやアイシャドウなどのプレスされた粉体に使われます。
エアゾール容器
ガスの圧力を利用し、内容物を霧状や泡状に吹き出すのがエアゾール容器です。一般的に、スプレー缶と呼ばれます。
ヘアスプレーやヘアムース、日焼け止めなどに利用されます。
繰り出し容器
容器の一部を回転させることで内容物を出したり戻したりできるのが、繰り出し容器です。さっと簡単に使いやすいのはもちろん、持ち運びも容易です。
口紅やリップクリーム、ファンデーション、日焼け止めなど、硬めの化粧品で活用できます。
スポイト容器
中身を吸い上げるためのスポイトがついた容器です。高い効果がある印象を与えやすい、高級感のあるデザインです。
粘性の低い美容液やオイルなどに使われます。
まとめ】充填する内容物に合わせて適切な材質や形状の容器を選ぶのが重要
化粧品容器には、様々な材質や形状があります。それぞれ特徴があるため、充填する内容物に合わせて適切なタイプを選択することが重要です。
ユニプラス株式会社では、日本のスプレーメーカーで培ったノウハウを活用し、化粧品関連のプラスチック容器の製造・販売を一貫して行っています。
海外容器に関しても、弊社が工場選定から品質管理、納期管理まで行うことで、商品を高品質に保つことを可能にしています。短納期、小ロット対応も実施していますので、容器資材に関するご相談・お見積もりがあればお気軽に下記までお問い合わせください。
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